
ディスカバリーから始まる医療機器製品開発
医療機器開発におけるコンセプト策定段階は、フェーズ 0、 ディスカバリー、 ファジーフロントエンドなどと呼ばれます。Emergo by ULはこの段階を、市場における機会を見つけ、ユーザーニーズを特定し、新しい医療機器を開発する際の方向性を定めるベストな時機であると考えます。
Emergo by ULが今後の道筋を描くお手伝いをいたします。革新的な医療ITソリューションでユーザーエクスペリエンスを改良する可能性を探っている事業者もあれば、プロジェクトの優先順位をつけるためや、すべての利害関係者と共同のビジョンをもつために、確固とした戦略を必要としている事業者もあるでしょう。市場の状況を調査して次の大きなトレンドを探りたい場合や、自社が新たなトレンドを生み出せる領域を見つけたい場合もあるでしょう。どのような場合であっても、まだ満たされていないユーザーのニーズ、十分なサービスが提供されていない市場、新たなトレンドといった、機会を秘めた領域を理解することが成功の鍵です。

Emergo by ULでは、創造を始める前に、関心領域をよく研究することを推奨しています。このフェーズで、Emergo by ULは事業者のパートナーとして重要な役割を果たすことができます。具体的には、リサーチャー、デザイナー、ヒューマンファクタスペシャリスト、 エンジニア、規制関連エキスパート等の社内の豊富なリソースから目的に合った機能横断型チームを編成し、以下を明確にします。
- まだ満たされていないユーザーのニーズや要望
- 医療機器開発の機会と価値提案
- 市場競合状況とその分析
- トレンドレポート
- コンセプト考案やその評価を含む早期解決の吟味
- 使用関連リスクの可能性
- 規制ルートと戦略
ディスカバリープロセスを、大規模な医療機器開発プロセスと同じ方法で行います。これにより、管理された開発工程を始める前に、リサーチや、利害関係者間の連携を促す概念的な作業を実施することができます。
- 探索: 安全性、影響の範囲、実現の可能性や未解決のユーザニーズなどの、ユーザーエクスペリエンスへの影響を調査し、分析します。
- 分化: 設計コラボレーションセッションを主導し、「設計領域」を探り、最終的には、実際的なコンセプトから自由な新しい考え方まで、広範囲にわたって構想します。
- 評価・試験: コンセプトをスケッチやプロトタイプで表現し、ターゲットユーザーや利害関係者から意見や感想を集めます。
- 集約: 最も有望なコンセプトを選んで練り上げ、医療機器の開発や製品群の戦略立案のための出発点とします。
- 検証:主な利害関係者と共にコンセプトを多方面からレビューし、実現可能性を確認して方向性を合わせます。このレビューにより、意思決定のためにはさらにリサーチや開発が必要だと判断される場合もあります。医療機器開発過程のイテレーション(反復)はネガティブな結果ではなく、より優れたものを作るための機会です。
ディスカバリープロセスを進める上で信頼できるパートナーとして、ユーザーの求める機能ニーズを十分に満たし、卓越したユーザーエクスペリエンスをお届けするためのコンセプトを確立します。
Emergo by ULは、多岐にわたるディスカバリー活動を実施しています。

病室や手術室で使用される医療IT技術、テレメトリー(遠隔測定技術)を何日間も観察し、医療用患者モニタリングシステムの開発で最も安全な方法を調査しました。

幼児の親と共に、小児用ネブライザーの理想的な特性を調査しました。

救急医療スタッフの行動観察や聞き取り調査を実施し、患者用モニターや除細動器の望ましい特徴を調査しました。

複数の内視鏡科の処置室を調査するとともに医師、看護師、麻酔医の聞き取り調査を行い、新しいカテーテルアブレーション装置の主な性能を中心に、特定の処置に関する課題や改善の機会を探りました。

透析クリニックで臨床医と患者の観察や聞き取り調査を実施し、在宅透析ソリューションに向けたビジョンを形成する手伝いをしました。
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